恋はスマッシュ


放課後。


家だと音羽がうるさいから図書館で勉強することにした。


いや、正確に言うと俺がうるさいのか。


ガラッ


「相変わらずでかいな....」


入学した時にもびっくりした思い出がある。


天井近くまである本棚にある本は脚立を登らないと取ることができない。


広さは教室二、三個分くらい。


校舎から少し離れたこの図書館はシン....と静まり返っている。


図書館を奥にいくと、机と椅子が並んだところがある。


入り口から見えないし、机の木の感じが俺は好きで気に入ってる。


....え?


その場所にある後ろ姿が見えた。


それはおれに背を向けて座っている高橋だった。