「お兄ちゃんは......どうしたいの?」



『お前は.....どうしたいんだ?』



前に川谷にも言われた言葉。


また俺は言われるのか。



でも、またこの言葉に救われるんだ。


俺はこの言葉でまた気付かされる。


なにやってたんだろう俺。



「俺、今度返事聞いてくる。」


そう言うと音羽はニッと笑った。


「そう来なくっちゃ!お兄ちゃんいつもの顔に戻ったね」


そういって俺の顔を引っ張り始めた。


「痛っ顔伸びる!」


「いいじゃんいいじゃん!」


久しぶりに音羽としゃべったな。


そういえばこいつは、川谷が好きなんだよな。


もう吹っ切れたのかな。


俺よりよっぽど強いな。




思いっきり笑う音羽の横顔を見てそう、思った。