真帆は少ししてからふっと笑った。
「それってどういうことかわかってるの?紗南ちゃんがどうなっても.....」
「俺が守る。」
俺は真帆の言葉を遮って言った。
すると、ずっと笑いを張り付けていた真帆の顔が歪んだ。
「なんで.....どうしてみんな...あの子のせいで....!!」
真帆は、怒りに歪んだ顔でそう吐き捨てた。
「あの子が私のほしかったものをすべて持っていくの....なんで?」
真帆は最近部活でも伸び悩んでいた。
それに対し高橋は一年のなかでもめざましい成長をしている。
コーチが冗談で、『空野、お前抜かされるかもな』何て言って笑っていたのを覚えている。
コーチのその冗談も笑って流していたけど、心の中では泣いていたんだろう。


