君とあたしを繋ぐモノ



あー!もう!

間に合いそうもないので全力で走る。


こんなに本気で走ったのはいつぶりだろう。

なぜか足が軽い気がする。


『えっとー!今の時間は…。30分!?あと10分じゃん!?』

携帯の画面を見て驚く茜。


遅刻なんてシャレにならない。

あたしは皆勤賞を目指すんだ!!

本気で走った甲斐あってか五分前に学校に着いた。

茜の通っている学校は地元では名の知れた私立学校で、桜ヶ丘学園と言う。


立派な塀が校舎を囲んでいる。

そして桜ヶ丘学園では知らない者はいない体育の中島先生が校門で竹刀を持ち仁王立ちしていた。


あ。終わった。

あの先生は怒ると怖いと有名な先生だ。

『もういやだ。この塀を飛び越えられたらいいのに…。』

そう言いながら三メートルほどある塀を見上げる。

『こうやって!さ!』

と言いジャンプをする。


すると、茜の体は空高く舞い上がり塀の向こう側へ着地した。