『は!?なによこれ!』


脱衣所で茜を驚愕させているのは丁度心臓の位置にある石だった。



石は埋め込まれており、引っ掻いても、石を引っ張っても取れなかった。


『え?まって。状況が理解できない。』

今の茜の顔は誰が見ても真っ青だろう。



『これ、あの時の石よね…。』


深海を想像させる青はさっき手のひらから消えたモノと同じだった。


『落ち着け、あたし。きっと疲れてるのよ。』

鏡を曇らせたままお風呂を済ませ、冷蔵庫から牛乳瓶を取り出し自分の部屋へ向かった。


自分の部屋へ着くと牛乳瓶を机に置きすぐさまベットにダイブした。