『いったぁー!』
大きめの石を蹴り飛ばしたので足の先がジンジンとする。
最悪の1日だわ!
早く帰ろう。そう思った時視界の隅にキラッと光るモノが見えた。
今にも消えそうな街灯の光に反射しているようだった。
『なに?』
キラキラと光るモノに向かい歩く茜。
それは石の下に隠れており、少しの隙間から反射していた。
冷たい石をどけて出てきたモノは青い宝石のようなモノだった。
黒い雲が隠し持っていたまん丸の月の光が地面に降り注ぐ。
月の光で視界が広がった。
『うわー。キレイ。』
手袋を外しソレを月にかざす。
キラキラと光る青はまるで海の中にいるようだった。
『でも、どうしてこんなのがこんなところにあるのかしら?』
手のひらにのせた瞬間ふわっと光を放った。
『うわぁ!!』
反対の腕で光を遮る。



