「やはりお前の転校先にストーンを持った者がいるようだ。ぜったいに探し出せ。」

うなるような低い声が響く。

黒い服に身を包んだ男は続ける。

「ブアル殲滅に役立つであろう。ブアルの持つストーンも忘れるなよ。」

「御意」

そういい頭をあげる蒼い目の男。


立ち上がり頭を深く下げながら

「失礼します。」

といい、扉を後にした。


扉を出た男はそのまま壁にもたれかかり額を抑える。

蒼い瞳がじわじわと黒く染まっていく。

「早く探さねーとな。」

口元に笑みを浮かべながらつぶやいた。