【完】笑顔の裏(大幅編集中)

そんなときに祐と洋に
怒られたんだ。


もう、心もからだもボロボロだったから、


やけくそになっていたんだ。

耳が聞こえなかったし、
全然入ってこなかった。


でも、今でも鮮明に覚えているのは顔


あんな必死で死に物狂いで頼んでいるのを初めてみたんだ。

いつも、おちゃらけている祐と洋が
あんな必死で
生きた心地がしないかのような顔で

「生きてくれ」
って
言ったんだよ?


びっくりでしょ?

あのとき、久しぶりに思えたの。


「生きたい」


久しぶりだったの。


お父さんお母さん以外の人が必死に
なってくれるの。