story2. その日も教室に出る気になれず、 部室で古い記事を読んでいた。 足音に、気づいて顔をあげると、 電車をおくれてしまったらしい、岸谷秀太がクツをさげて入ってきた。 こんな地方都市では、 朝でも一時間に三本ほどしか電車本数がない。