彼があたしを抱くとき


そんな幻は滑稽だ。

あたしのヒロイズムが粋がっているだけだ。

あたしがあたしに言う。

いつもさめている部分があった。

確かに、あたしは何も決定的なことはしていない。

清姫のようになり振りかまわず、自分の未来も親も捨てる気にはなれない。

社会との絆は切りたくない。