彼があたしを抱くとき


その日も祖父母の家は、人気がなく、ひっそりとしていた。

祖母が、一人で昼間はテレビを見ている。

祖父は店に出かけているのが常だった。

あたしはどうしても「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼ぶ気にはなれない。