二年の校舎は、ちょうど新聞部の部室の向かいであり二階建で、三年はめったに姿をみせない。 それに気づいてからは、 まず毎日、廊下で部室に出入りする岸谷をながめた。 岸谷の子供を産みたい、そして育てたい。 子供は愛情をそそげば、 きっと自分を愛してくれると思った。 岸谷にそそぐべき愛情が心によどみ、行き場を失っていた。 晩秋と初冬の狭間であたしは考えつづけた。