吉川君は、私のことが嫌いなんだろうか。


言うか、言わないかどっちか迷ってる様子。

「……はよ、言わんかい。」

すると、晶はそこら辺にあった画用紙を丸めて吉川君を叩いた。

「何しとんじゃい!!」

それを見た瞬間、私は晶を平手打ちした。

「ぶっ……!」

ガタン、と椅子から落ち倒れる晶。

吉川君は、オロオロしている。

うわ、今の吉川君めっちゃ可愛い。

「っ、てぇ……。

何すんだよ、ブス!」

「はぁ!?吉川君の綺麗な顔に傷がついたらどうすんのよ!」

「俺の綺麗な顔に傷がついたわ!」