「ああ、私も一応は行きましたよ。



ただ、何かを感じてそれを辿ったら貴方方に出会いました。




まぁ私は“そういう気配”に敏感でしてね。」





「…どうして、最初に私たちが“只者じゃない”なんて言ったんですか?」






特におかしな動きはしていなかったはずなのに。






「あぁ、君たちはほうきに乗ってなかったからな。」






「は?」






ほうき?






「君たちは特に意識していないようだが、そもそもほうきなしで空気中を進めるって言うのはそれだけで魔力がずば抜けて高いってことなんだよ。」