「…我は姫君を守ることを天命としこの世に生を受けた者でございます。」 ……難しく言ってるけど、もしかしてさ… 「…藤神君、もしかして君も【異世界の人】…?」 私を“姫”って呼んで、 私を“守る”って言う。 「…あなたは、私の【騎士】なの………?」 「……やはり、あなた様が…」 彼はそう言ったきり口を真一文字に結んで、 黙り込んでしまった。