「そうですね。普段はあまり人前に姿を現すことはありませんが、







――――――僕は、





あなた様のために、生み出された存在ですから。」






鈴の鳴るような声で、少し悲しげに目を伏せた、手のひらに収まってしまうような“彼”は言った。







「…………え?…どういう、こと?」








「…今はまだお答え出来ません。






さぁ、もうお行きください。こちらとあちらはすこし時間の流れが違います。




これ以上長居すると皆様が心配なされますよ?」