ゆっくりと話せることが嬉しかった。
病院って、忙しいイメージだったから、慌てて症状を言わないといけないと思っていた。
ここは違う。
ひとりひとりに長い時間を取ってくれていて、泣いても、黙っていても大丈夫なんだって思える。
「治療の方は、なるべく軽いお薬で進めていきましょう。二人目を考えてらっしゃることもあるので、やめやすいお薬を、少量から始めていきましょう。怖がることはないですよ。不安になる時間を減らすことで、不安から解放されていきます。それが大事なので」
毎日ノートに、その日のことを書くことになった。
何が不安だったか。
食欲、睡眠、イライラ、不安、自分の一日を書いていくことはとてもいいと思う。
それを客観的に病院で診てもらうと、私の不安の傾向がわかるんだって。
来週の予約を入れて、病院を出た。
「お疲れさん」
エレベーターの前で、また肩に手を乗せる先生。


