次の日の朝の登校中。

櫻は和樹に昨日の告白の返事をした。

「昨日は告白してくれてありがとう」

「それで答えは?」

「えっと…………これからもよろしくお願いします」

嬉しい反面、どことなく恥ずかしい櫻。

これまでに色々なすれ違いや、他の人との恋などもあったが、これからは和樹と一緒にいられる。

今までも仲良くしていたので、特別何かが変わるわけではないが、恋人という肩書きが重要なのだ。

恋人がいると、毎日が楽しい。

毎日幸せな気分になれる。

そんな気持ちの二人が照れ臭そうに見つめあった。

「これからもよろしくな?」

和樹が手を差し伸べると、櫻が握手を交わす。

「これからは恋人だね?」

「そうだな?」

二人の初恋が結ばれた瞬間だった。