暗闇のラメント

授業等が終わり私は家路についた。

今日はバイトはないし、予定もなかったので帰宅。

家路についていると、後ろから彦にぃがやって来た。

「今日は珍しく早いんだ。」

確かに彦にぃって帰りが遅いことが多い。

「そうなんだ。留学決まったよ。ミユも大丈夫そうだって。良かった。」

「そっかそっか。でも、来週くらいから留学のための英語講座みたいなのあるんじゃない?」

そんなのあるんだ…。

聞いてないって…。

「しかも、その講座厳しいらしいよ。」

…。私は言葉をなくした。

でも、よくよく考えてみればそうか。留学するためにそれなりの特訓は必要か…。

「まあ、それはさておきおめでとう。そのお祝いとして明日遊びにいこうか。」

いきなりのデートのお誘い。

「それってつまりデート…?」

そう言うと彦にぃは顔が赤くなった。

「違うからな!!」

まあ、明日もバイト休みだし、良いか。