暗闇のラメント

「ところでさ、話変わるけど、リイナって留学考えてない?」

あっ、お父さんに話すの忘れてた。

「考えてるけど…なんで?」

そういうと、ミユは鞄から何かを取り出そうとしていた。

「大学の掲示板に張ってあって、私女子校出身ではあるけど英語教育に力入れてる学校でね、何度か短期留学をしたことがあったの。で、いつかは長期留学したいなって…と言っても、一人は寂しいし…で、リイナは興味あるかなって。」

ミユは鞄を探りながらその話をした。で、鞄から私ももらったプリントを出してきた。

「あっ。これ私ももらった。大学の教授に黒星さんあなた留学に興味無いかしら?って。」

「あっ。そうなんだ。じゃあ話が早いわ。良かったら長期留学しない?」

考えて入るけど…経済的にね…

「なんか、乗り気じゃなさそうね。じゃあ、ここ見なさい!!『成績が優秀な方は大学側で半額免除します。』リイナなら行ける。大丈夫!」

ミユがこれ以上もなくテンションが上がっている。

こんなミユを見るのは初めてだ。

「まあ、親と相談しようとして忘れてたから、してから結果は言うね。」

そう言うと、良い結果を待ってるわ。

と言われた。