暗闇のラメント

「なんか、廊下まで聞こえてきたけど、武人…そんなところ子どもが行くなよ。」

彦にぃが缶チューハイを二本持ってやってきた。

「ほれ。リイナも飲むだろ?」

20歳で初めてアルコール飲んだときもここだったな…

「もちろんよ。ってか、話を聞いてたとか…。」

「まず、リイナに聞くってどうなんだよ…。」

「だって兄貴…童てi…。」

彦にぃは武人君の言葉を遮るように頭を殴った。

「彦にぃ。事実事実なんだから認めよう。童貞はヤるまで呼ばれ続ける運命なんだよ!!」

「じゃあ、ビッチはビッチと呼ばれ続ける運命なのか?」

あ。逆鱗。

「うるさいわね!!ほっといてよ!いまはそれ関係ないでしょ!?」

「じゃあ、童貞って言うなよ。」

「だって事実でしょ!?この童貞が!!」

「うるせー!!このビッチが!!」

「もういい!!帰る!武人君。また相談あったら来てね!!」

家に帰ると落ち着き少し反省した…

「さすがに言い過ぎたな…。」

半分くらいしか飲んでないけどアルコールのせいにしておこう。うん。