暗闇のラメント

キレたわけではなかったのだが、少し険悪な感じにさせてしまって、夕食が終わった。

「おばさん美味しかったです。ごちそうさまでした。」

「良いのよ。またいつでもいらっしゃい。」

そろそろ8時になろうとしていた。

勉強もあるし、今日は帰ろうかしら…

そんなことを思ってたら、彦にぃにトランプゲームに誘われた。

まあ、一回だけなら時間はあるだろう。

にしても、今どきトランプなんてするか?

そんなことを思いつつ、彦にぃの部屋に向かった。

「リイちゃんさっきの話だけど、事実どうよ。」

どうよ。って言われても…何が?

「恋愛の話…???」

「それしかないって!!いやぁ、俺的には?心配なわけよ。兄貴が結婚出来なかったらどうしようかってね?確かに、俺はそろそろ受験勉強の時期って言うのは認めるよ?認めるけど、俺はまだ未来がある。それに比べて兄貴は俺よりは未来なんてないじゃないか!!」

しっかりしてるんだか…メチャクチャな言われようだ。

「武人。未来がないって俺はまだ死なねーからな。それだったらリイナにも言える話じゃねーかよ。」

まあ、確かに…

「兄貴。よく聞け。その年の童貞はモテん!!」

私は腹を抱えかて笑ってしまった。