暗闇のラメント

昔から父は仕事が忙しく、私の相手をしている暇はなかった。

父は私を立派な大人に育て上げるため、勉強面でも運動も全てとても厳しかった。

父の口癖は「頑張ることもできもしないのに世の中に出れるか。」だった。

でも、それは苦ではなかった。

小学校のときは良い点数が取れることが少なかった。

だけど、良い点数を取るととても笑顔で誉めてもらえた。

それが嬉しく、一生懸命勉強した。

中学校のときでは成績は上位だった。

その時も、誉めてくれることはあった。

高校に上がると成績が上位になるのは当たり前になり、誉めてもらうこともなくなった。

高校に上がると苦になった。