暗闇のラメント

「リイナ!会いたかったわ!!」

その女性は私にいきなり抱きついてきた。

「リイナ、誰だっ…た…」

お父さんの言葉が止まっていく。

「お前!リイナから離れろ!!今更何をしにきた!!」

お父さんは女性から私を引き離し血の色を変えて怒鳴った。

「何って、やり直そうと思って。」

女性はキョトンとした顔で言ってきた。

女性の顔をまじまじ見ると、綺麗な方だった。

外国人なのに日本語が流暢だ。

そりゃ、40歳くらいだから当たり前か…。

「お前とやり直す気はない。帰ってくれ。」

「シュウスケのそう言うところ変わってないわね。今は時間がまずかったわね。また日にち変えて来るから待っててね。リイナ、バイバイ。」

と、その女性は帰っていった。

ドアを閉めるとお父さんが頭を抱え込んだ。