暗闇のラメント

朝起きて帰る用意をする。

「リイナ。これから頻繁にはこんな風に会うことも無くなると思うけど相談とかのるからさ。変に気を使うなよ。」

タカとか他の人は飽きたら後の処理は自分で勝手にしとけとかそれきりが多かったけどハルは違う。

「ハルは優しいね。」

私は心のそこからそう思った。

でも、その優しさが嘘でも良かったのは事実である。

「まあ、相談とか俺にしないんだろうけどね。リイナにもイイ人はすぐ近くにいるみたいだし。」

「と言っても検討もつかないし、そんなんじゃないと思うのだけど?」

ハルは大きくため息をついた。

「リイナちょっとこっち来て…。」

ハルのそばまで行くといきなりキスをされた。

はじめはまたする気なのかと思ったけど違う。

だんだん嫌悪に変わっていくような感覚。

抵抗しても離してくれない。

もうやだ。こんなにずっとキスされるのは嫌だ。

そう思っているとやっと離してくれた。