ギリギリ終電に間に合ったようで…

だけど、明日も平日なので人はいない。

私と彦にぃだけがこの車両に乗っている。

無言が続く。

「なんで来たのよ。」

沈黙に耐えられず聞いてみる。

「たまたま。」

答えになっていない。

よく見ると彦にぃも少し酔っている感じがした。

まあ、何かの打ち上げとかでつれ回されてたのだろうか。

「あとちょっとだったのになー。」

ちょっと不服な声で言ってみる。

「あのなぁ…お前の頭はおかしいのか?」

少し酔っている彦にぃは少し毒づく。

「あ。それとも彦にぃがあたしを買ってくれんの?」

なんて答えなんてNOじゃない。

「お望みなら買ってやろうか?」

少しギロリと睨まれた気がした。