暗闇のラメント

行く宛もなく街を彷徨く。

家に帰りたくない。

なんて。何でこうなるのかな…。

前あったときも、今回も、あの人に会って少し愛されたいと思ってしまった。

何だかんだで母親だ。

「そこのお姉さん♪暗い顔なんてしちゃってどうしたのー?」

ふと顔をあげると少し出来上がっている男の人三人組がいた。

「もしかして失恋ー?お兄さん達が慰めてあげるよー」

私は手を引かれて居酒屋に行くことになった。

まあ、忘れるためには飲むしかない。

どうせ行く宛も無いのだから。

居酒屋にて個室的な所だったため、三人は大盛り上がり。

「リイナちゃん何飲むー?」

で、私も例外ではなく出来上がってきてしまっている。

「えー…まだ飲むのぉ?あたしきついー」

そういうと、一人の人が口の中に入っているお酒を口移しで飲ませてきた。

「まだ飲むの♪」

このままだったらこのお店で潰れそう…