意外と優しいとこあんじゃん
「つか、たぶんアツに屋上来るっつっといたからしばらくしたら来ると思う」
「ほんと!?」
「期待は…しない方がいいけど」
…てか、佐竹に期待なんて生まれて一度もしたことない。
したくもない。
その頃、女子ﾊﾞｽｹの試合が始ろうとしていた…
「あれ?ハルちゃんは?」
「…………」
「もしかして逃げたのかな?負けるのが怖くて♪」
「…………」
麻里奈が話しているのに、ただ黙っている紗和
それもそのはず、なぜなら紗和の頭の中は別のことでいっぱいだったからだ
「あいつ…あたしのいちごみるく…」
そして屋上では
「あ、そーだｼﾞｭｰｽいる?」
「まじで、くれんの?」
紗和のいちごみるくは田熊の胃袋に入っていったのでした…
