放課後、さっそく勝負を申し込みに行った。
「いいけど…」
自信がないのか、麻里奈ちゃんは曖昧な返事をした。
「言っとくけど私…中学の時バスケ部だったよ?」
………完敗
そんなの…バスケットボール初心者の私には勝てるわけもありません。
だってバスケなんて授業でしかやったことないし…
あ、でも中学の時友達から借りたバスケットマンガはいっぱい読んでたけどね!!!
「ハル〜?」
落ち込んでいる私に、紗和が珍しく優しく笑いかけてきた
紗和が笑う時は必ず何かを企んでる時で…
「負けたらブッ殺すから」
満面の笑みでそう言われたけど、目は全く笑っていなかった。
私は怖くてただ頷くことしかできなかった。