「あ、じゃあ今日こそ告るんだ!?」
目をキラキラ輝かせて言う女の子に、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「いや違くて、これシュンくんに渡してって先生に頼まれて…」
「シュンに?」
私は女の子に先生からもらったプリントを渡した。
「あー、もう体育祭だもんね」
「渡しといてくれない?」
「え?やだ」
女の子にキッパリそう言われてプリントを返された。
なんで…!?
いいじゃん渡すくらい!?
「だってアイツちょっとでも触れたら超キレんの!だから物渡すとか無理!!」
「え?シュンくんが?」
いっつもニコニコしてるのに?
「あれじゃん、極度の潔癖症とか?でも男はなんともないっぽいから、もしかしたら男好きなんかもよ☆」
「え」
まさか…
女の子は「ま、そーゆーことだから頑張れ」と言って教室に入って行った。
そーゆーことってどゆことぉ!!?