私の顔の熱がひいてきた所で紗和が私に質問を投げ掛けた。


「てか、一つ聞いてもいい?」


いっつも他人には興味ないって感じの紗和が、珍しいこともあるんだね。


「なに?」


私は紗和にニッコリ笑いかけた。


「王子にはいつ告んの?」

「………え、は!?///」


失われたはずの熱がまた戻ってきた。

え、なにその質問!


「そもそも私は…まだ…好きとかじゃなくて、憧れている状態でして…王子に告白なんてそんなことできる身分でもないですし…///」

「…つまり、告白するのはもっとずっと先の話しってこと?」


私は紗和の言葉に勢いよく縦に頭を振った。

紗和はそれを見るとハァとため息をついてつまんなそうに机に肘をついた。


「期待にそえられなくて申し訳ありません…」

「別に…そもそも期待とかしてないし」


やっぱり紗和は毒舌だ。