天然王子

 

「…行った方が、いいかな?」

「……………」


放課後、王子の教室にて。

みんな掃除を終えて、教室には私と王子の二人きり。

もらったラブレターを見せるも、

王子の返事は、ナシ

しょうがない…。


「じゃあ、行くね…」


王子が、立とうとする私の腕をギュッと掴む


「……行くなよ」


え…王子、今なんて?

確か…サラッとカッコイイことを言ったような……


「あのぉーっ…今の、もう1回お願いできますか?」


指を1本立てて王子の前に出す。

本当は聞こえてたけど、どうしてももう1回、聞きたい


「行くなよハル」


ドキッと胸が高鳴る

でも、王子に言われなくても、私の答えは決まってたんだ…

ごめんね王子