天然王子

 

王子の足がピタッと止まった。

気付いたのかな?変な道通ってるって…。


「…なんか俺、やだった」


ムスッとほっぺたを膨らませて下を向く王子

え…?


「…なんか!やだった!!」

「えー…と、なにが?」


主語が抜けてるよ、王子


「…ハルが他の人にさわられんの」


王子…それはもしかして


「焼きもち?」

「……たぶんね」


王子が!焼きもち!!

やばい…かわいい…


「ハル…」


王子は私の両肩に手を乗せて私をじっと見る。

これは…!

もっ、もしや時田春香、人生初の…あの、初キッス!?

やばい、こういう時どうしたらいいんだろ!?

だけど次の瞬間、王子の言葉によって現実に戻された私…


「ここ、どこ?」

「はへ?」


お前もわからないんかーい!