天然王子

 

「ハル」


名前を呼ばれてハッと気づく…

やばい…よ?

もしかして私大変な所を1番大変な人に見られてしまったんじゃないかしら…?

こわくて王子がみれない


「じゃ、俺もリタイア」


この場の空気を悟ったのか、田熊はそう言って行ってしまった。


「ぇ…ちょ、まっ…!!」


普通、ここで帰るかぁ!?

気まずいでしょうよ!
どうしてくれんのさこの空気!!

って、私か!原因私か!?


一人で色々考えてても、意味がないと思った私は仕方なく王子の顔を見た。


「あ…えーと……
とりあえず、歩く?」


後ろから人、来るしね。

王子は私の言葉に小さく頷くと、少し離れて私の横に並んで歩き始めた。


「あ、そういえばなんで一人なの?肝だめし」

「俺のクラス奇数だから…俺だけひとり」

「あ、そうなんだぁーへぇー…」

「………………」


やばい、会話が続かない。