天然王子

 

口元だけの笑顔で王子を見るシュンくんと

いつもの眠たそうな顔じゃなく真顔でシュンくんを見る王子

二人に共通することは、目が笑ってない!!


「あ…の……」


この状況は


「えーと…」


もしかして


「お二人さん?」


もしかすると…


「うっわ、今って超修羅場!?」


私たち3人の視線が一気に一人の人物に集まる。

言った張本人は慌てて口をおさえる。

それは電話を終えた、田熊でした。


「いや…まじ、悪い。
俺いないってことで、続けて」

「バカ…」


無茶なことを言い出す田熊。

それにシュンくんはハッと笑って私を見た。


「じゃあ、俺肝だめしリタイアってことで。またね、ハル。」


え…ハル?


「え…あ、はい、うん。またね?」


私は小さく手を振ってシュンくんの背中を見送った。


「え、なにお前二股?」

「違うからっ!!!」