「俺、中3の時…すっげー好きだった彼女がいてさ」
そう言って話しはじめたシュンくんはいつもみたいに笑顔で…
でもどこか、寂しそうだった。
「ある日彼女と約束してて、でもその日は俺の幼なじみの女がめっちゃ落ちてて相談のってやってたんだけど…しばらくたっても『行くな』って俺の手離さなくて。
俺は、言われた通り彼女んとこに行かなかった。
ちゃんと素直に理由言ったし、きっとわかってくれると思ってたから、彼女は。
でも俺、バカでさ…その日が彼女との記念日だって忘れてたんだ。」
なんて、言ったらいいんだろう…
「それから、別れてくれって言われても、何も言えなかった。
まぁ、自業自得なんだろうけど…
なにより、信じてもらえなかったことが寂しかった。」
言葉が見つからない。
「それからかな、なんか…女に触られんのとかダメになってて…」
私はこの人に、なんて言ったらいい?
「そっか」なんて、簡単な言葉じゃ片付けられないくらい、シュンくんの心の傷は深いんだ。

