天然王子

 

声はだんだん近づいてきて、人の顔が少し見えた。

男の人は……シュンくん?


「俺に触んな」

「…はぁ?ノリ悪すぎだし、まじ萎える」


女の子怒ってそう言うと、来た道を戻って行ってしまった。


―ハァ…


ため息をついて頭をかくシュンくん


「あ」

「どっ、どーもっ」


やっと、私に気付いたみたい…


田熊に一応メールを入れて

肝だめしのルールを完璧無視してシュンくんと二人で歩く

まぁ、ルールなんて最初っから知らないんだけど


「シュンくん…ってさぁ、女の子苦手?」

「や?別にんなことは…あ、もしかしてさっきの見てた?」

「ごめん、見てたってか…聞こえた」


申し訳なさそうに私が言うとシュンくんはそっか、と言って笑った。

そして足を止めた


「あのさ時田さん
これから俺が話すこと、聞いてくれる?」

「なに…?」


立ち止まってシュンくんの顔を見た。