私だって結局自分で決めつけてる、私じゃ王子を幸せになんかできるわけないって。

だって無理だ私はあの女の人みたいに綺麗じゃないし、王子の笑顔を見たのだって数えるほどしかなくて…

けどあの人の前の王子はずっと笑顔で…


きっとあんな綺麗な人と私なんかを比べるのもおかしいんだと思うけど

私には自信がなさすぎだ

そんな自分の応援なんて絶対にできなかった。


「……あーやっぱ恋ってめんどくさい…だからあたしずっと認めたくなかったんだよ」


よく"気付いたら好きだった"とか言うけど、恋ってきっと本当は"気付いた時から好き"になるんだ。

紗和はそれを知ってたから…


「紗和……」

「でもしょーがないじゃん、好きなんだから///」


初めて紗和が自分から"好き"って認めた。

これからも辛い恋と向き合っていくって決めたんだ。

私は…私はどうすればいい?

希望なんかないのにずっと想ってるなんてそんなことできるわけない