放課後、靴箱の所で待ってるんだけど…遅い!!!

つかそもそも、あっちが話あるって言ってんのになんで私が待たなきゃなんないの!?


「もー帰る!!!」


勢いよく靴箱からローファーを取り出して、バンッと戸をしめた。

置いていた鞄を持とうと思うと、そこに鞄はなくて、代わりに人の足が見えた。


「お前、たった5分くらい待ってろよな」


そこには眉を下げた田熊が立っていた。

そこはまず謝るだろうって思ったけど…まぁいっか


「はいはい、さっさと用件をどーぞ。」

「あのさー、頼みがあんだけど」

「何さ」


私にはこれから言われることなんて予想がつかなかった。

田熊の口からでた言葉は…


「つき合ってくんない?」