I先輩

 


「琴璃」



梨乃ちゃんがわたしの肩をトントンと叩いてケーキを指さした。



「あ、じゃあケーキ切りますねっ!」



わたしがそう言うとカズ先輩が近づいてきた。



「あー!ことりちゃん!!
ケーキ入刀しちゃう?初めての共同作業しちゃう!?」

「なっ!しません…!!」



カズ先輩、みんなの前でなに言ってっ…!



「え、なにケーキあんの!?」



たか先輩が覗き込んできた。



「あのー…そんな見られると切りにくいんですけど…」

「「早くっ!早くっ!!」」

「二人ともいい年してやめて下さい…」



カズ先輩とたか先輩が机をドンドンと叩く、それを槇先輩が止めていた

そんなに期待されると…なんだか申し訳ないよ……



「うわ!琴璃、切りわけんの下手っ!!」

「えっ!?」



梨乃ちゃんに指摘されてケーキを見る。

切るのに下手も上手いもあるわけ…



「あ」



普通に6当分したはずなのに、見事に大きさがバラバラだった。