キミじゃなきゃダメなんだ




「.....せん、ぱい」

「うん」


ず、と鼻をすする。


格好悪い。可愛くない。顔面ボロボロのぐちゃぐちゃ。

計画台無し。全然潔くない。


こんな女、私が男だったらご免なのに。


先輩は、いっつも待ってくれた。

大丈夫だよ、いいよって言って。


私の言葉、ちゃんと聞いてくれた。



こぼれた涙が、頬を伝う。

ぎゅうっと手のひらを握りしめて、顔を上げた。


先輩は、私をまっすぐに見ていた。

はじめて会った、あのときのように。