「ち、ちち違います!え、えと、えと、と、ととと友達の先輩から!」

「だけどそれ、男子のでしょ?」

「そ、そうですけど。....男子の友達の先輩から借りるって、...変、ですか?」


ちょっと不安になって尋ねると、先生は優しい目をして、「いいえ」と答えた。



「ただ、それ、あの汐見くんのでしょう?最近彼と仲の良い女子生徒がいるって噂で聞いたから、あなたかと思って」



う、噂!?


「そ、そ、そんな噂が流れてるんですか....?せ、先生方の間で....!?」

「あら。生徒たちの色恋事情って、結構先生達の話に出てくるわよ」

「そうなんですか!?」

「うふふ。しかも今回は、あの汐見くんだしね。とうとう彼にも春が来たって、女子の先生たちで盛り上がってたのよー」


う、うわああ...

あながち間違ってないから、なんともいえない。