「それでそのまんま、一緒に帰った、と」 次の日の昼休み。 教室で、呆れたような目をしたチョコちゃんがため息をついた。 ...そ、そんなに『やれやれ』みたいな顔しなくても。 汐見先輩との『友達』としての出来事を話すと、毎回こんな顔をされる。 里菜は「マルだしねえ、仕方ないよお」なんて言ってるし。 ....わかるけどね。二人の気持ちは。 あの日、先輩と仲直りした日。 『付き合うことになった』じゃなくて『友達続けることにした』と報告した私に、チョコちゃんは目が据わり、里菜はげらげら笑った。