私が立ち止まったことに気付いたのか、ゆっくりと振り向く朔。 そして柔らかい笑顔で、 「ちあのフレンチトースト、また食べたい」 そう言った。 やばい、と思った。 不覚にも、胸がドキッと音を立てたから。 「ほら、これでチャラでしょ?俺が支払いした代わり」 「う、うん。わかった…!」 少しぎこちなかったかもしれないけどとりあえず返事をして、その場は解決。