「お前の席はー、優の隣。」


優の隣......。

一番廊下側の後ろから二番目。

場所は良いけど......


「絶対やだ!!!」


優っていうのはあたしの幼馴染みの一人。

めちゃめちゃ腹黒いんだ。

でも、表は優しげな紳士だから皆、騙される。




「拒否権なんてねぇ。とっとと座れー。」


希くんにジロッと睨まれて渋々席に向かう。