さっきエルにジャージの腕辺りを

切られたときに出来た傷口から血が流れていた

イスズは腕を

押さえながら最後の教室の前を歩く…





そして丁度真ん中に差し掛かった時だった





ガラガラ……_


後ろのドアが開く音がし、振り返る





そこには

制服の上に白い特攻服のコートを羽織った

黒髪で赤い目をした男が立っていた





「ふふふっはははは(笑)」


『?!』


「ヤベーなお前(笑)
女のくせに良くここまでこれたよ(笑)」


『お前は…』


「ふっ(笑)














俺たちは【人喰いバク】と呼ばれた

”シロバク”と…」






バンッ!!!

勢いよくもう一つのドアが開く

















「”クロバク”だ」






声のした方に顔を向けると

そこにはシロバクとは真逆の格好をした

制服の上に黒い特攻服のコートを羽織り

白髪に赤い目をした男が立っていた
















『………………なっ?!(固)』