生徒の声がうるさく響くバスの車内。 オレは、集合時間に少し遅れて到着した。 「夏生ー♪おはよー」 「……………はよ。」 ジャージ姿のクラスメイトたちが、オレに声を掛ける。 みんなの声に適当に返事を返しながら、指定された自分の席へ座った。 隣には、不機嫌そうに窓の外を見つめる勇雅。 オレは、おはようも言わずに 「…何、どうしたの?」 と話し掛けた。 勇雅は、低い声で 「持ち検で携帯取られた。」 と、窓の外からオレへ目線を移しながら言った。