ひなのがオレの肩を拳でドンドンと叩く。 そんな攻撃されても オレにやめる気はない。 だけど、ひなのの複雑な表情を見てたオレは何故か力を緩めてしまった。 その拍子に―――… ―――…ガリッ そんな音とともに離れた二人の唇。 目の前には、涙目になりながら肩で息をするひなの。 二人に共通するのは 唇の横が切れて血が出ていたこと。