「……じゃあ、俺らで手分けして四国屋と池田屋それぞれに向かうか?」


そんな事をして、桂がいる方に向かったやつは間違いなく危険だ。


普段の颯なら危険だからやめると言うけど、きっと今は…


「そうですね。では私は会合が開かれる頻度の高い四国屋へ向かいます。那月は池田屋に。」


……やっぱり。
今の颯を1人で行かせてはいけない。

本人にそういうつもりはなくても、どう見ても死に急いでいるようだ。


「……颯、本当に一旦落ち着いてくれよ。2人で「あの…」

2人で1箇所1箇所回ろうと言おうとしたところで、後ろから声がかかった。