幕末異聞~妖狐と私のおバカ劇場~


「時雨ちゃん、お銚子追加で!」

「はーい!でも源さん、呑みすぎたら奥さんに怒られますよ〜」

「ハッハッハ。時雨ちゃんも言うようになったなぁ」

「奥さんにこの前言われましたからねぇ。
あ、そーだ。源さんさ、私の家が建つ前にあった祠知らない?」

「祠ァ?知らねェなァ。そういうのなら斜向かいの婆さんの方が詳しいんじゃねえか?」

「そっかぁ。ありがとう、源さん。斜向かいってお房さん?」

「おう」

「じゃあまた聞きに行こう…」